conclave GARDEN WORKS › あーと › フランスジャングル画家

2011年08月02日

フランスジャングル画家

こんばんは。
conclave(コンクラーヴェ)です。


いきなりですが、連想ゲームです。

「フランス ジャングル 画家」から連想する人物は・・・?


・・・アンリ・ルソー!!


正解。おめでとうございます。

憧れのエーゲ海クルーズ・ペア10日間の旅 をプレゼント・・・

はできませんが、


今日は、私の好きな画家ナンバーワンのルソーさんについて。

※ちなみに、試しに上のキーワードでぐぐってみたら、
Google先生、ちゃんとルソー関連の結果が。さすがです。



なぜルソーさんが好きなのか?


もちろん、私は芸術の教育はなーんにも受けてないので、
技法とか、歴史的な位置づけとかは置いといて。


変な言い方ですが、ルソーさん、「アタマの中のニオイ」がすごいんです。


全くの想像物から、目で見たものの記憶やら、聞いたものやらとにかく
アタマの中から次から次へと出てくるものを、透明な箱にギュギュッと押しこんで、
それを「ヨッシャッ」と描いたような(笑)。


アタマももはや、肉体の司令塔ではなく、肉体と一体化しちゃってるというか・・・。


はい(笑)。見事に説明に失敗しましたんで、


ルソーさんの魅力を存分に伝えてくれる書物を一冊。

岡谷公二著『アンリ・ルソー楽園の謎』です。
フランスジャングル画家



基本的にはルソーさんの評伝ですが、題名のとおり、

たとえば・・・

ルソーさんの作品はなぜに正面の構図が多いのか?
田舎の婚礼1905年・オルセー美術館(パリ)
フランスジャングル画家


ルソーさんの描く子供はなぜにふてぶてしいのか?
人形を持つ子供 1908年・オランジェリー美術館(パリ)
フランスジャングル画家


そして、傑作『蛇使いの女』の解説 
蛇使いの女 1907年・オルセー美術館(パリ)
フランスジャングル画家



などの謎に著者が答えてくれます。

また、ピカソ、ゴーギャンとのエピソードにも結構ページを割いていて、
特に、ルソーさんと経歴が似ているゴーギャンの部分は読みごたえあります。


あと、マメ知識として、よくある画家の貧乏話かもしれませんが、
ルソーさんも例にもれず、借金のかたに自作を持ち込んだそうです。
ここまでなら、まあ許せるんですが、なんと持ち込まれた方は、
作品を科学液につけて、カンヴァスとして再生させたそうです・・・。

なんとも悲しい話です。

その他にも、ルソーさんの人柄なんかも存分に触れられていて、
この本を読めば、いっぱしのルソー通になれますよ。


著者の岡谷先生はフランス文学・芸術の権威でらっしゃるので、
当然、資料に基づき技法の説明なんかをされるわけですが、
文章の端々からルソーさんへの愛情がみてとれます。
だから特に、私のようなルソーファンからすると、バイブルのような書であります。


上の絵をみて、なにか感じた方(気持ち悪くても良いです)、
ためしに本を読んでみるか、ネットでルソーさん情報にすこし触れてみてください。
案外、虜になるかもしれませんよー。
フランスジャングル画家


ではでは。
今日もこのへんで。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。







同じカテゴリー(あーと)の記事画像
杉本博司版『曾根崎心中』
看士さん、お疲れ様です。
お目にかかれて嬉しい。
ポケットの中の美術館
iPhoneで森山大道風写真
森山大道 ON THE ROAD
同じカテゴリー(あーと)の記事
 杉本博司版『曾根崎心中』 (2011-10-17 20:58)
 看士さん、お疲れ様です。 (2011-10-14 23:59)
 お目にかかれて嬉しい。 (2011-10-13 23:03)
 ポケットの中の美術館 (2011-08-28 23:59)
 iPhoneで森山大道風写真 (2011-08-24 20:59)
 森山大道 ON THE ROAD (2011-08-23 22:59)

Posted by conclave at 22:32│Comments(0)あーと
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。