conclave GARDEN WORKS

こんばんは。
conclave(コンクラーヴェ)です。


良いなあ、と、思った記事をひとつ。


アメリカのFOO FIGHTERSっていうバンドのフロントマン、
デイヴ・グロールのインタビュー記事です（彼らのドキュメンタリー映画に関して）。

質問自体は、
震災後の日本に対して映画を通じて伝えたいことは？という質問です。

それに対してのデイヴの回答が下の引用文（斜体）です。

質問の趣旨どおり、被災された方に伝わって、
なにかのヒントや、励みになれば良いです。

それから、日常のなかで大小いろんな問題を
抱えてる方にも、参考になるかもです。


「もう何年も前のことなんだけど、1997年だったと思う、
俺はここシアトルに住んでいて、俺達はセカンド・アルバムを
作ろうとしてた。

その間に俺は離婚して、家を追い出されて、
どこにも住む場所がなくてさ。

そして、バンドからドラマーがいなくなった。
それから、パットが辞めた。


俺は一文無しで、友達の家の床で寝る生活をしてて、
毎晩、寝てる間にその友達の犬に小便をかけられてたんだ。


それで俺は持ってた日記帳に、
俺が抱えてた問題を全てリストアップして、
書き留めていったんだ。

それらの問題の全てを一度に考えることができなかったからね。
そんなことをしたら、おかしくなってたと思う。

それで俺は、一度に一つだけ問題をピックアップして、
それについて考えるようにしたんだ。


他の10個の問題はブロックアウトして、一つのことだけ考えて、
まずそれをなんとかしようとしたんだ。


その一つを解決したら、次に移って、次の問題に取り組んだ。


人は問題を抱えすぎて圧倒されてしまうことがあると思う。
そういう時に、正気を失ってしまうんだ。

もうこれ以上耐えられないって気分になってね。


でも、それらの問題のうちの一つだけを選んで、
一度に一つ取り組んだら、もしそれができれば、
一度に全部をやる必要がなくなるんだよ。

問題を一つずつ解決していくようにすれば、
そうして一つずつ片付けていくうちに、
段々楽になっていくんだ。

時間はかかるよ。

日本で起こっていることから立ち直るのがどんなに大変なことか、
俺には想像もできない。

でも、人生をそういう目で見て、

全ての悪い事を一度に考えることはできないんだ、

悪い事を一つだけ考えて、

その先に良い事を見つけるようにすればいい、

そしてそれを取り払って次のことに取りかかればいいって、

そう思うよ」

http://www.ffpresents.com/interview.html　より


また、この記事、内容もすばらしいんですが、
私が良いなあと思ったのは、

質問に対してのデイヴの答え方です。

デイヴは、あくまで自分が今まで経験した問題と、
それを自分はどう解決したか、に限定して述べてます。

で、俺は「こうすれば良いかも」って言ってます。


こういう人って、信頼できるし、憧れます。


人に相談したり、されたりしたときって結構、
内容がシビアであればあるほど、

また、知識とか数式で解けない問題ほど逆に、

どっかで聞いたようなデータとか、知識とかを基に
返事が返ってきたり、返したりするんですよねえ
（これはあくまで私の経験上です）。


でもこれって、
結局、“回答者”は“答えた”ことになってないんじゃないかって、
このインタビュー記事を読んで痛烈に思っちゃったわけです。


デイヴのようなへヴィーな経験はなくても、
ちっちゃくても、ちょっとズレてても、まとまりなくても、
自分の経験したこと、考えたことを基に答える。

経験なくても知識があれば、前置き（そんなこと想像つかんけどとか）
した上で、伝える（答えるではない）。

これが、誠実に答えたことになるんじゃないかなあって、
遅ればせながら思った次第です。

断定・押しつけは最悪なんで論外ですが。


って、デイヴ兄貴ぃ、
コーヒーの飲みすぎにはくれぐれも注意して、来日待ってまっせー。




ではでは。
今日もこのへんで。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。