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2011年08月31日

『マグノリア』

こんばんは。
conclave(コンクラーヴェ)です。

明日あたりから、天気が悪くなるみたいです。
でも、たまには雨もいいもんですねえ。

日本には「水に流す」っていい言葉もありますし(笑)。

ですが、水が降ってくるから良いものの、

もし、「アレ」が降ってきたらどうしますか?


『マグノリア』 監督・ポール・トーマス・アンダーソン
『マグノリア』


ストーリー
曇り空のLAの郊外で、死の床にある老人や、その息子、クイズ番組の司会者、
その解答者である天才少年らの苦悩が交錯。
その夜、彼らの前で、世にも不思議な出来事が起こる。


この映画の主要な登場人物たち、みーんななにかしら問題を抱えています。

そして、映画が進むにつれ、抱えている問題の状況が悪化してきます。

で、問題がピークに達したとき、


「アレ」が空から降ってきます(村上春樹の小説では別のものが降ってきましたが)。


ハイ、賛否両論が激しい場面です。

ストーリーを放棄している、破綻させてる。
それまでリアルな描写を中心に展開していたのに、ぶち壊し。などなど。

うんうん、なるほどなるほど、となりがちですけど、私は負けません(笑)。

私が思うに、登場人物たちの
何をやってもうまくいかない状況。
ながい間、じぶんを悩ませる人間関係のしこり。
信頼されている人を裏切った罪の意識。などなどが

「アレ」が降ってくることですべて“浄化”されていると思うんです。

「水に流す」ではなく、「アレに流す」みたいな。

でも、記憶から消し去るとかの意味ではなく
「「アレ」が降ってくるような世の中やん、もうなるようになるわ」
てな感じで、問題を抱えつつ生きるしかないなって悟るというか。

そういう意味での浄化の効果が「アレ」のシーンにはあるんではないかと。

この映画、いろんな見方が出来て、嫌いなヒトはホントに嫌いだったりします。

ですが、私は上述のような解釈を勝手にしてるんで、そういった意見も
「アレ」に流せたりします(笑)。

と、書いてきましたが、約3時間と長丁場の映画であることは事実。
強くおススメするといった無責任なことは言えませんが、
人生山あり谷ありのひと(みんなそうか)、谷あり谷あり・・・山ありなひとなど
紆余曲折あったひとが観ると、終盤降ってくる「アレ」に感動さえおぼえるかも。

「アレ」以外にも、エイミー・マンの音楽、ジョン・ブライオンのBGM、
主要な役どころではないですが、フィリップ・シーモア・ホフマンの演技などなど
見どころ、聴きどころがたくさんの作品。

あと、ここまで読んでいただいて、
「アレ」ってなんやねーん!って良い反応をおしめしの方(笑)、

もう観ていただくしかありません。

まあ、ネットで検索されるとソッコーでわかっちゃいますケド。


Magnolia - Aimee Mann - Save Me

Magnolia - Aimee Mann - Wise Up


『マグノリア』



ではでは。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。


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Posted by conclave at 23:34│Comments(0)映画
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